めまいの不快さ
めまいの不快さはたとえようがありません。経験した人でなければわからないでしょう。
回転性めまい、ふらつきを伴うめまい、胃弱でむくみのあるめまいなど、どれもつらい
ものばかりです。
来院された患者様には問診のあと、まずは耳介反応点を触ってみます。健康体の人では
耳介のツボを刺激しても異常感覚のないのが普通ですが、生体のある部位に病変や損傷を
受けると、同じ側かあるいは両側の耳介の相応部位に反応点として現れます。
その陽性反応率は80~90%で、反応点は1つかあるいは多数出現し、通常、病が軽い
と反応点は少なく、病が重いときは反応点も多いものです。反応点の痛みの程度は軽症で
あれば痛みも少なく、重症であれば痛みも強いものがあります。
病気の状態が軽くなれば、反応点の痛みの程度もそれにつれて軽くなり、治癒すれば痛点
が消えます。そのような耳介反応点の患側を確認し、まずは背臥位で経絡治療による本治法
を施し、次に標治法にて耳めまい点への皮内鍼を保定、肝経の井木穴である大敦と督脈の
顖会に置鍼、中脘、巨闕、風池へ超旋刺、そのあとに顖会と大敦にお灸を施して差し上げます。
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